チェスの歴史や文化について分かりやすく解説

個人的に気になったため、チェスの歴史や文化について調べてみました。
チェスは非常に昔から世界中で存在し、最も普及しているボードゲームの一つです。
しかし、チェスの歴史や文化はあまり知られていません。
僕と同じようにチェスの歴史や文化について気になった人がいれば、本記事の内容を参考にしてみてください。
チェスの起源と歴史
まず、チェスの起源と歴史について紹介していきます。
チェスの起源について

チェスの起源については諸説ありますが、広く受け入れられている説では、チェスは古代インドに由来するとされています。
古代インドのチェスは、チャトランガ(chaturanga)と呼ばれ、現在のチェスと非常によく似たルールでプレイされていました。
チャトランガはチェスだけではなく、「将棋」の起源であるとも考えられています。
チャトランガはインドからアラビア文化圏で広まり、最終的には中世のヨーロッパで現代のチェスに近いルールになりました。
チャトランガはchess.comでプレイできます。chess.comの対象ページ(https://www.chess.com/variants)に移動して、[Featured]というタブから[CHATURANGA]を選ぶことでプレイできます。僕も実際にプレイしてみましたが、ゲームのテンポが遅く、チェスのほうが面白く感じましたね。笑
チャトランガの基本ルール
チェックメイトまたは敵の駒をすべて取ることで勝利します。
- カウンセラー (またはフェルズ) はクイーンに取って代わり、斜めに 1 マスしか移動できません。
- ゾウ (またはアルフィル) はビショップに取って代わり、対角線上に 2 マス飛び跳ねることができます。
- 戦車はルークのように動きます。
- ポーンは一度に 1 マスしか移動できず、キャスリングはありません。
チェス(Chess)の歴史と広がり

以下は、チェスの歴史における主な節目です。
- 6世紀:インドでチャトランガが生まれる。
- 7世紀:チャトランガがペルシャに伝わる。
- 10世紀:アラビア語でシャトランジと呼ばれるようになる。
- 15世紀:チェスが現代のルールに近い形で確立される。
- 19世紀:チェスの競技者が国際大会を開催するようになる。
中世ヨーロッパでは、チェスは貴族の間で人気のある娯楽として広まりました。
現代のチェスと近いルールになったのは15世紀のヨーロッパで、駒の動きやゲームの目的が確立されました。
このことから、「チェスは東洋で生まれて西洋で進化したボードゲームである」といえるでしょう。
チェスとしてのルールが確立後は世界中に広まり、各地の文化に取り入れられるようになりました。
例えば、ロシアでは、チェスは国民的なスポーツとなっています。
また、日本の場合は「将棋」という存在があるため、チェスは少数派ですが、熱狂的なファンがいます。
昔のチェスでは、初期位置のポーンでさえも1マスしか動けませんでした。しかし、これではゲーム展開が遅いです。ゲーム展開を速めるために、「初期位置のポーンは2マス動ける」というルールが誕生し、それと同時に「アンパッサン」というルールも登場しました。
チェスの文化

チェスは、戦略的思考力や判断力を養うために、世界中の学校で取り入れられています。
2011年には、トルコ東側に位置する「アルメニア」という国で、チェスが義務教育として取り入れられました。
小学生の2~4年生が週に2時間程度チェスの授業を受けているようです。
このチェスの義務教育によって、アルメニアはチェスの強豪国となり、トッププレイヤーを多く輩出しています。
また、チェスは芸術作品にも影響を与えています。
例えば、
などの作品には、チェスがモチーフとして取り入れられています。
まとめ
本記事では、チェスの歴史や文化について紹介してみました。
チェスや将棋の前身は、「チャトランガ(chaturanga)」という古代インドで発明されたボードゲームであることが分かりましたね。
チェスは、チャトランガが中世ヨーロッパに伝わり、独自に進化したことで生まれたのです。
チェスは戦略的な思考を養うだけでなく、芸術作品にも大きな影響を与えています。
また、世界中の文化に広く取り入れられており、チェス大会も開催されています。
本記事が、チェスの魅力に触れ、さらに深く理解するきっかけになりますように。
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