ウェアオープニングの概要|メリット・デメリット・バリエーション
ウェアオープニングは、ポーンa4から始まるチェスのオープニングです。
チェスのセオリーでは、e4やd4にポーンを突いてセンターを支配することが多いです。
それに対して、ポーンa4はセオリーを無視した一手になります。

そのため、ウェアオープニングは珍しいオープニングです。
メリット
- b5のマスを攻撃し、a1のルークをa3に移動させることができる。
- セオリーを無視して自分の好きな形のチェスを指せる。
デメリット
- a4にポーンを突いてもセンターの支配に貢献できない。
- 相手の手に対して柔軟に対応できなければ序盤が劣勢になる可能性が高い。
目次
ウェアオープニングが使用された試合
ウェアオープニングが使用された試合を見ていきましょう。
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序盤からセンターの支配においては黒番が優勢です。
やはりa4と指した場合、センターの支配で白番が優勢になることは困難でしょう。
ただ、中盤戦では黒番のミスがあり、白番のほうが有利な戦況になります。
例えば、16手目で黒番はf4のビショップを取るべきでした。
f4のビショップを最後まで取らなかったことで、黒番はナイトをタダ取りされたことになっています。
ウェアオープニングのバリエーション
ウェアオープニングのバリエーションをご紹介します。
ウェアオープニング: Crab Variation
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このオープニングでは、a4を指してからh4を指すという面白い形のオープニングです。
白のポーンが「カニのはさみ」のように両サイドに伸びることから、クラブバリエーションと呼ばれています。
センターの試合を放棄する代わりに、両サイドから駒を展開することができます。
このオープニングが使用された試合
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chess.comでレート2329の白番とレート2541の黒番によるレベルの高い一戦です。
白が10手目を指した後、白の駒の形は非常に面白いですね。
ポーン・ナイト・ビショップ・ルークの配置が左右対称になっています笑。
白番はキングとルークをナイトでフォークしたことで、駒得による勝利をしっかりと掴みました。
分類
ウェアオープニング(Ware Opening)のECOコードは「A00」です。
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