ミーゼス オープニングの概要|メリット・デメリット・バリエーション
ミーゼス オープニングは、d3から始まるチェスのオープニングです。

ミーゼス オープニングは、堅実なオープニングといえます。
長期的な戦略やエンドゲームを重視する人に向いています。
- d3ポーンはe4ポーンを支えて、センターの支配に貢献できる。
- キングの安全や駒の展開を堅実に行える。
- d3のポーンはセンターへの影響が少ない。
- 白はd3のポーンがビショップの展開を妨げる。
ミーゼス オープニングが使用された試合
ミーゼス オープニングが使用された試合を見ていきましょう。
d3にポーンを突いた時点で、f1にいるビショップが展開しづらくなります。
そのため、この試合ではg3にポーンを突いて、フィアンケットすることでビショップを活かしています。
ミーゼス オープニングを使用するときは、このようにキング側のビショップはフィアンケットすることが多いです。
ミーゼス オープニングのバリエーション
ミーゼス オープニングのバリエーションをいくつかご紹介します。
ミーゼス オープニング: Reversed Rat
d3に対して黒番がe5と指すことは結構あります。
このオープニングが使用された試合
この試合では、お互いに駒を展開し、キャスリングするまで一切駒の交換が発生していません。
このような展開になると、勝敗を分けるのは中盤戦・終盤戦です。
ミーゼス オープニング: バレンシア オープニング
初手d3にポーンを突いているので、c4やe4にポーンを突いてセンターの支配を狙いたいですよね。
このオープニングでは、ナイトをd2に展開することで、c4のポーンを突くことを可能としています。
このオープニングが使用された試合
この試合では、黒番が4手目でポーンe4と指したことで、序盤からクイーン交換が発生しています。
しかし、このポーンe4という黒番の手は良い手ではありません。
クイーン交換した後の盤面を見ると、白番はキャスリングの権利を失いましたが、ナイトを2つ展開できています。
それに対して、黒番は駒の展開が進んでいません。
最終的には、駒の展開を活かした白番が勝利をつかんでいます。
ミーゼス オープニング: ベネズエラ・オープニング
ミーゼス オープニングで展開しづらいf1ビショップをフィアンケットするオープニングです。
このオープニングが使用された試合
この試合においても、駒の展開・キャスリングが終わるまで駒の交換は一切発生していません。
中盤戦・終盤製で差が出てくる試合となっています。
ミーゼス オープニング(Mieses Opening)のECOコードは「A00」です。
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